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シックハウスとシロアリ対策の両立は可能?群飛の季節に考える安全な防蟻処理とは

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

5月から6月にかけて、雨の翌晩に光のまわりで大量に飛ぶ羽アリを見かけたことはありませんか?
それは「シロアリの群飛(ぐんぴ)」である可能性があります。

シロアリの群飛は、繁殖のために巣を出て新たな場所を探す行動です。
この時期に羽アリを室内で見つけた場合、すでに自宅の構造内部や近くに巣がある危険があります。

シロアリは住宅の構造材を食害するため、気づかぬうちに大きな被害が進行していることもあります
だからこそ、防蟻処理による早期対策が重要なのです。

防蟻処理の落とし穴──健康への影響

一般的な防蟻処理では、化学薬剤(有機リン系やピレスロイド系など)を木材に塗布・注入する方法が多く採られています。
しかし、これらの薬剤は揮発性有機化合物(VOC)を発生させる可能性があり、シックハウス症候群のリスク
を伴います。

特に以下のような家庭では、注意が必要です:

  • 小さなお子さんがいる

  • 化学物質過敏症の家族がいる

  • 呼吸器系疾患を持つ家族がいる

健康に配慮した防蟻処理とは?

空気環境改善研究所では、VOCの揮発が少ない素材や、天然由来の防蟻成分を使った防蟻処理を推奨しています。
また、施工時の換気や使用量の管理など、初期型・長期型のシックハウス対策の両面に配慮した施工を行っています。

被害が進行してからでは遅いため、羽アリを見かけた時点での早期対応が理想的です。
防蟻処理=化学薬剤というイメージを変え、安全で効果的な方法を選びましょう。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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