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「自然素材の家」の落とし穴──木の香りと乾燥方法が空気の質を左右する【シックハウス対策にも】

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

日本の伝統的な家づくりでは、木材をふんだんに使った住宅が多く建てられてきました。
そういった家の中に入ると、どこかホッとするような「木の香り」が漂ってくることがあります。

ですが、実はこの「木の香り」にも違いがあることをご存知でしょうか?
同じ「木材」であっても、乾燥の方法や温度によって、香りも含まれる成分も変わってくるのです。


高温乾燥材(KD材)はお手頃価格だが、健康重視の住宅にはお勧めできない

近年多く使われているのが、「高温乾燥材(KD材)」と呼ばれる木材です。
これは、石油を使って高温で強制的に水分を抜く方法で乾燥させた木材で、効率よく短期間で乾燥できる一方、石油由来の成分が多く含まれる傾向があると報告されています。


天然乾燥材は良好な室内の立役者

一方で、「天然乾燥材」は自然の風や時間をかけてゆっくりと乾燥された木材です。
山の中や倉庫で数年かけて水分を抜くことで、本来の木の香りや有効成分が残っているのが特徴です。

このような木材からは、次のような作用があるとされています:

  • 免疫力を高める成分

  • リラックス効果をもたらす香気成分

つまり、木の乾燥方法ひとつで、室内の空気や人の健康に与える影響が変わってくるということなんですね。


「自然素材だから安心」とは限らない

自然素材=安全、と考えがちですが、
素材の扱い方や加工方法によって、空気の質は大きく左右されるのです。

本当に健康的な家を建てたいとお考えの方には、
「木の乾燥方法」や「製材の仕方」なども、しっかり確認していただくことをおすすめしています。


健康的な家づくりを目指す方へ

空気環境改善研究所では、こういった建材選びや住宅環境のアドバイスを行っています。

化学物質に敏感な方、空気の質にこだわりたい方は、
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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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