雨の日こそ化学物質が増えてシックハウス症候群になりやすい?
雨の日と晴れの日、室内の化学物質がどちらで多く発生するか、考えたことはありますか?
実は、湿度が高い雨の日にこそ、化学物質の放出が活発になることがあります。
湿度が高いと化学物質が放出しやすい
室内には、目に見えないさまざまな化学物質が存在しています。
特に、水に溶けやすい性質を持つ化学物質は、湿度が高くなることで放出されやすくなります。
また、建材や家具に含まれる成分が水分と反応して化学変化を起こし、別の化学物質を発生させる「加水分解」という現象もあります。
フタル酸エステル類と2-エチルヘキサノール
代表的な例として、プラスチック製品や建材に使われるフタル酸エステル類があります。
これは、アルカリ成分と一緒に加水分解によって「2-エチルー1ーヘキサノール」という揮発性有機化合物(VOC)を発生させることが知られています。
この2-エチルー1ーヘキサノールは、雨の日に感じる独特なにおいの原因になることがあり、体調不良や頭痛、倦怠感の一因となる可能性があります。
このVOCは度々検出されるため、室内濃度指針値物質への追加が検討されている化学物質でもあるのですよ。
雨の日の不調やシックハウス症候群は、化学物質も原因かも
雨の日に「頭が重い」「気分が優れない」と感じることがあれば、気圧や湿度だけでなく、室内の化学物質の影響も疑ってみる価値があります。
こうした影響を少しでも減らすためには、建材や家具を自然素材にするなど、室内環境を見直すことが効果的です。
化学物質を極力使わない住まいづくりを意識してみてはいかがでしょうか。
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