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シックハウスと夏型結露:高断熱住宅で起きる気圧と換気の落とし穴

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

換気の不具合で起きる?夏型結露とシックハウス対策

高断熱・高気密住宅の快適性や省エネ性能は、私たちの住まいにとって大きなメリットとなっています。一方で、その性能の高さゆえに、新たな問題が発生することがあります。

その一つが、「壁体内結露」、特に夏の時期に発生する“夏型結露”です。これは、壁の中と室内との間で起こる結露現象であり、住宅の劣化や健康被害の原因にもなりかねません。


■ 夏型結露とは?

夏型結露とは、外の高温多湿な空気が室内に流れ込み、冷房によって冷やされる過程で生じる結露のことです。壁体内や天井裏など、目に見えない場所で発生するため、気づかないまま建材を傷めてしまうことがあります。


■ 結露の原因:室内の「負圧」状態

この結露の背景にはいくつかの要因がありますが、その一つが室内の気圧が低下している状態、すなわち「負圧」です。

室内が負圧になると、外から空気を吸い込むような状態になります。このとき、壁体内や床下などを通じて湿った空気が建物内部に入り込み、室内の冷たい空気と混ざることで結露が起こりやすくなります。


■ 換気システムの設計と注意点

このようなリスクを防ぐには、換気システムの設計が重要です。

  • 排気量が過剰でないか

  • 吸気と排気のバランスが取れているか

  • 気密性の高い住宅に適した換気計画か

これらを適切に見直すことが、結露防止やシックハウス対策の第一歩となります。


■ 夏の時期は「夏型結露」に要注意

特に夏場には、壁体内の結露が起きやすくなります。冷房の効いた室内と高温多湿な屋外との温度差が大きくなることで、壁の中で結露が発生しやすくなるためです。

ご自宅でも、夏型結露が発生していないか、点検を行うことをおすすめします。


■ まとめ

高断熱・高気密住宅は快適さを提供する反面、室内の空気環境や気圧のコントロールを誤ると、思わぬリスクを引き起こします。

換気設計を見直し、「負圧」になりすぎていないかを確認すること。そして、見えない壁の中で何が起こっているかを意識することが、安心で健康的な暮らしにつながります。

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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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