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寝室にクローゼットを置かないという選択──空気質から考える住まいの工夫【シックハウス対策】

令和のシックハウス問題に挑む 室内空気と化学物質の研究者 空環研石坂 シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家


現在、化学物質に敏感なご家族と一緒に家づくりを進めています。
その中で、「寝室のクローゼットをどうするか?」という問題について、一緒に考えています。

寝室の空気は特別に大事

寝室というのは、家の中でもっとも長く空気を吸う場所のひとつです。寝ている間は無防備な状態で、たくさんの空気を吸い込みます。だからこそ、寝室の空気をきれいに保つことは、良質な睡眠を得るためにとても大切なんですね。

リビングも同様に長時間を過ごすので大事です。寝室とリビングの空気質は特にこだわりたいです。

クローゼットが空気を汚す?

寝室にクローゼットがあると、衣類についた匂いや化学物質、ホコリや花粉などが室内に持ち込まれてしまいます。
特に近年は、「香り付き柔軟剤の匂い移り」が問題になっています。
この匂い、一度衣類に移ると、なかなか取れないのです。

対策:寝室にクローゼットは置かない?

このような理由から、「寝室にクローゼットを設置しない」ことが望ましいと考えられます。
どうしても服を置きたい場合は、扉付きの収納を使用し、寝る空間と衣類のスペースに距離を取るようにしましょう。

繊維とホコリ、そして化学物質

長期型シックハウス問題 埃につきやすい沸点の高いSVOC フタル酸エステルや防蟻処理農薬などが原因物質

住宅内で発生する「ハウスダスト」の主な供給源のひとつが繊維です。
洋服は、ハウスダストの原因になるだけでなく、空気中の化学物質を吸着・保持する性質も持っています。

つまり、クローゼットの配置は、空気の質に直結する重要な要素なのです。

香害・柔軟剤のリスク

香り付き柔軟剤に含まれる人工香料や溶剤成分は、微量でも空気環境に影響を与えることがあります。
匂いは本能に働きかけるといわれます。香りは睡眠を妨げる要素の一つなのでです。

特に近年は、「香り付き柔軟剤の匂い移り」が問題になっています。この匂い、いったん衣類に移るとなかなか取れないんです。そういった匂いや化学物質を寝室に持ち込むことは、できるだけ避けたいですね。

「空気の質」にこだわる家づくりを

このように、「寝室の空気環境」は、家族の健康にとって非常に重要なテーマです。
小さな工夫の積み重ねが、健康な暮らしを支えることにつながります。

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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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