つぶやき

シックハウス対策 日常生活で発生する化学物質と空気の関係

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

住まい方で空気がかわる

現代の住まいにおいて、空気の質は住み心地を左右する大切な要素です。とくに高断熱・高気密の住宅では、空気の入れ替えが少ないぶん、室内で発生する化学物質の影響が強く現れます。

その化学物質は、決して“外”からやってくるだけではありません。実は、私たちの日常的な生活行動が、化学物質を発生させる大きな要因となっているのです。

調理による空気汚染

料理をすると、油煙やにおいとともに、VOC(揮発性有機化合物)や微粒子が空気中に放出されます。特にガス火を使用する場合、燃焼に伴って一酸化炭素や窒素酸化物といった有害物質も発生する可能性があります。

暖房器具も注意が必要

寒い時期によく使われる石油ファンヒーターや開放式ストーブは、室内で燃焼が完結するため、空気汚染のリスクが高まります。これらの機器を使う場合は、定期的な換気が不可欠です。

清掃用品と香りの影響

洗剤や除菌スプレーなどの清掃用品にも、VOCやアルカリ性化合物、界面活性剤が含まれています。さらに「香り付き」製品の人気により、香料に由来する揮発性物質が空気中に拡散する事例も増えています。

化粧品の見落としがちなリスク

一見無害に思える化粧品ですが、使用直後にはシリコン系の揮発性化合物が空気中に多く放出されることが明らかになっています。特に換気が少ない環境では、化学物質の濃度が急上昇する可能性があります。

匂い=濃度ではない

「匂いがするから化学物質が多い」「匂いがしないから安全」とは限りません。実際には、微量でも強い匂いを感じる成分もありますし、混合物となったVOCは数値化が困難な場合もあります。

まとめ

このように、私たちの毎日の行動が、室内空気中の化学物質の濃度に密接に関わっているのです。シックハウス症候群のリスクを下げるためには、生活の中での発生源を知り、適切に換気や素材選びを行うことが欠かせません。

現代の生活は、もはや「化学物質と共にある」のが当たり前です。だからこそ、正しい知識を持って、健康的な空気環境づくりを始めましょう。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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