シックハウスと換気の深い関係
近年、VOC(揮発性有機化合物)や建材由来の化学物質による健康被害「シックハウス症候群」に対する関心が高まっています。こうした健康リスクを抑えるためには、住宅内の換気を適切に行うことが不可欠です。
今回は第3種換気の注意点についてです。
第3種換気とは? その仕組みと陰圧の影響
第3種換気は、排気側を機械でコントロールし、給気は自然の流れに任せるという方式です。
室内の空気を機械的に排出するため、室内は外部に比べて負圧(気圧が低い)状態になります。
この陰圧によって、給気口から外気が自然に流入するのが基本の仕組みです。
問題は「想定外の経路」からの空気流入
高気密な住宅では、空気の流れを設計通りに保つことがとても重要です。ところが、給気口が閉じていたり、ほこりなどで詰まっていたりすると、陰圧により外気が壁の隙間や天井裏などから入り込むことがあります。
このとき、流入する空気が建材から放散された化学物質やカビ・ホコリなどで汚染されている可能性があるのです。
正しい換気運用でシックハウスを防ぐ
以下のポイントを実施することで、より安全な換気環境を保てます:
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給気口を必ず開放する
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フィルターや開閉状態を定期的に点検する
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空気の流れを可視化する機器などを活用する
まとめ
第3種換気は、シンプルでコストパフォーマンスに優れた方式ですが、高断熱高気密化した住宅では運用ミスによる空気汚染リスクも存在します。
特に高気密住宅では、「給気口の管理」が安全の鍵です。
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