シックハウスと夏の揮発性化学物質

住宅の外壁や屋根、建材は、夏場になると40℃以上、場合によっては50℃を超えるような高温になります。
屋根裏や壁の中も含めて、思っている以上に家全体が高温にさらされているのが、夏の住環境です。
高温の環境では、普段は気化しにくい沸点の高い化学物質まで気化してしまい、それが室内に入り込むことがあります。
つまり、夏という季節は化学物質が「揮発しやすい」状態が起きやすいということです。
こういった揮発性の物質には、たとえばVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる成分が含まれます。
塗料、接着剤、家具、床材などから微量に放散されるこれらの物質は、室内空気の質に大きく影響します。
エアコンの多くは換気ができないので注意!
さらに、夏のもうひとつの特徴として「エアコンによる密閉環境」があります。
暑い時期は一日中エアコンを使って、窓を開けずに過ごすことが多くなります。
しかし、エアコンには換気機能がない機種も多く、室内の空気は入れ替わっていないというケースが非常に多いのです。
二酸化炭素濃度があがり、シックハウスが引き起こされることも
密閉空間の中では、たとえ有害な化学物質が存在しなかったとしても、人が呼吸をするだけでCO₂(二酸化炭素)濃度がどんどん上昇します。
CO₂が高まると、
「なんとなく頭が重い」
「体がだるい」
「集中できない」
といった不調が現れることもあります。
築浅のお家では夏のシックハウスに注意!
とくに注意していただきたいのは、築1〜3年ほどの住宅にお住まいの方です。
この時期は、まだ建材から化学物質が揮発しやすい時期であるため、空気の質に敏感になっていただきたいところです。
簡単な対策は窓開け換気
もし、空気のこもりや体調の違和感を感じたら、無理をせず、まずは換気をしてみてください。
おすすめは「窓開け換気」です。
数分間でもしっかり空気を入れ替えることで、化学物質やCO₂を外に出すことができます。
「気温」だけでなく、「空気の質」もまた、私たちの体調に影響を与える大切な要素です。
夏のシックハウス対策として、ぜひ日常的な換気を意識してみてください。
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