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その家、10年後も健康?家族が安心して暮らせる家づくりの防蟻&空気管理対策


家づくりを始める際、デザインや機能、そして予算が最優先されがちです。しかし、家族の健康や家の長寿命化を考慮することも重要な要素です。家づくりにおいて見落としがちな健康リスクや長持ちの秘訣について考えてみました。この内容はもっと掘り下げて、健康な家づくりのエッセンスとしてまとめていきたいと思っています

 


健康リスクと長持ちを考慮した家づくりの重要性

家を建てるときに考えたいのは、デザインや利便性だけでなく、そこで暮らす家族が長期的に健康で快適に暮らせる環境を整えることです。多くの方が、家づくりの初期段階では、デザイン性や寒さ対策などに重点を置きがちです。しかし、家が完成し住み始めてから、建材からの揮発性有機化合物(VOC)や湿気の管理不足が原因で体調不良を感じるケースも少なくありません。

例えば、合板や接着剤に含まれる化学物質は、新築後しばらくの間、室内に放散され続けることがあります。こうした物質は知らず知らずのうちに体内に蓄積され、頭痛やアレルギー症状を引き起こす原因となることも。さらに、通気性を考慮していない家では、湿気がこもりカビが発生しやすくなります。湿気とカビはダニの温床ともなり、アレルギーや喘息を引き起こすことがあります。

家族の健康を第一に考えた家づくりをするためには、こうしたリスク要素を早い段階で把握し、計画に組み込むことが大切です。


健康リスクと長寿命化のプランニングが遅れがちな理由

家づくりにおいては、見た目や間取り、予算などが最初の優先事項となりがちです。多くの方が、住まいのデザインや機能性に意識を向ける一方で、健康リスクや長寿命化について考えるのは後回しになる傾向があります。しかし、建築プランが固まってからでは、健康や耐久性に関わる対策を取り入れるのが難しくなるケースもあります。

特に、シロアリ対策や湿気管理といったリスク管理は、住まいの快適さや寿命に直結する重要なポイントです。しかし、これらの対策は予算や工期との兼ね合いで省略されることもあり、見えない部分で妥協が生じがちです。加えて、住宅業界の全ての業者が健康リスクやリスク管理について十分な知識を持っているわけではありません。住む人にとって必要不可欠な情報が曖昧に扱われたり、後回しにされてしまうことも少なくないのです。

結果として、長期的に健康的な住環境を維持するための準備が十分に整わないまま、家づくりが進行するリスクがあります。家族の健康を守るためにも、早い段階から健康リスクや長寿命化に配慮した計画を立てることが重要です。

また、壁の裏側や玄関の框(かまち)部分など、後から施工ができない箇所には、初期段階でホウ酸処理を行うことが重要です。近年では、アメリカカンザイシロアリなど空から侵入してくるシロアリの被害も増加しており、基礎部分だけの防蟻処理では不十分なケースも増えています。

実際に家を建てた後、「防蟻処理をしっかりしておけばよかった」と後悔する声も多く聞かれます。防蟻処理は初期の段階で計画し、施工する必要がある部分です。特に、家電や装飾品は後から取り付けることができても、防蟻処理は住んでしまってからでは取り返しがつかない場合もあります。家づくりにおいて、こうしたリスク管理を含めた計画が欠かせない重要なポイントです。

 

 

空気環境改善研究所の取り組みとサポート内容

家づくりにおいて、家族の健康と快適な住環境を長く保つためには、建材の選定や適切な防蟻対策など、健康リスクを考慮したリスク管理が欠かせません。空気環境改善研究所では、こうした健康リスクに対する知識と対策を活かし、家づくりの各プロセスにおいてアドバイスとサポートを提供しています。

特に、住宅完成時に行う「エアみる法」による空気の測定は、健康的な家づくりのための重要なコミュニケーションツールです。家の空気を測定することをあらかじめ計画に取り入れることで、建材や接着剤に含まれる化学物質の使用を極力抑え、より健康的な住環境を実現することが可能です。また、この空気測定により、換気効率やシステムの不具合が明らかになることもあります。完成後の空気品質を保証することで、住まいの健康と快適さを確保するための有効な手段となります。

さらに、私たちは、家づくりの初期段階から関わることで、見えない部分への防蟻処理や湿気対策もサポートし、将来的な健康リスクや構造へのダメージを防ぐための対策をアドバイスしています。防蟻対策に関しては、安全性が高く持続効果のあるホウ酸処理を推奨しており、家族の健康を守りながらシロアリ被害を防ぐ効果的な方法として導入しています。

リスク管理を重視した家づくりのサポートを通じて、私たちは住む人が長く健康で快適に暮らせる住環境を実現するお手伝いをしています。

 

まとめ

家づくりにおいて、デザインや快適さだけでなく、家族の健康と家の長寿命化を考慮することがとても大切です。シロアリ対策や湿気管理といったリスク管理は、住んでからでは手遅れになるケースも多いため、早い段階からしっかり計画することが必要です。

空気環境改善研究所では、ホウ酸処理などの安全で効果的な防蟻対策を提案し、健康リスクを抑えるための住宅選びや施工のアドバイスを行っています。家族の健康を守り、住まいを長持ちさせるために、リスク管理を含めた家づくりを一緒に進めてみませんか?


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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