建材や家具やカーテンの選び方によって、アレルギー症状が変化することがあります。これは、空気中に含まれる化学物質の影響を受けるためです。つまり、素材の違いが「空気の質」を左右しているのです。
特に注意すべきは、石油化学製品に含まれる添加物です。代表的なものはプラスチック。住宅内で使用される際には、安全性や加工性を高めるために、多くの化学物質が添加されます。
たとえば、壁紙として一般的な「塩ビクロス(ビニールクロス)」には、プラスチックを柔らかくして伸ばして、壁紙として施工しやすくするために「可塑剤(かそざい)」が加えられています。可塑剤の代表例が、フタル酸エステル類です。
加えて、燃えにくくする「難燃剤」や、紫外線による劣化を防ぐ「紫外線防止剤」などの化学物質も含まれています。
これらの化学物質は、アレルギー症状を悪化させる可能性があることが、これまでの研究からも明らかになってきています。
こうした背景を踏まえると、壁紙選びの際には、塩ビクロスではなく「和紙」を素材にしたものや、自然素材を使用した「漆喰(しっくい)仕上げ」の壁を選ぶことで、室内の空気環境を改善することができます。
なお、漆喰や和紙を選んでいても、防腐剤や有害な接着剤が使用されている場合があるため、素材そのものだけでなく「仕上げ材・接着剤の成分」まで確認することが重要です。
毎日吸い込む空気だからこそ、私たちの健康を守るために、素材選びはとても大切なのです。
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