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長期型シックハウス症候群に注意!塩ビクロスの健康リスクとは

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

日本の住宅で多く使われている「塩ビクロス(ビニールクロス)」に、長期的な健康リスクが潜んでいることをご存じでしょうか?

長期型シックハウス症候群とは

住環境において、長期間にわたって化学物質を放出し続ける建材が存在します。
これらは、体調不良やアレルギー症状を慢性的に引き起こす要因となり、「長期型シックハウス症候群」と呼ばれています。(私がそう呼んでいます)

代表的な建材「塩ビクロス」

その代表的な例が「塩ビクロス」、いわゆるビニールクロスと呼ばれる壁紙です。
見た目は紙のように見えますが、実際はポリ塩化ビニルというプラスチック製のシートで作られています。

このプラスチックを柔らかくするために使われているのが、可塑剤(かそざい)という成分です。
可塑剤には、アレルギー症状や化学物質過敏症を悪化させる原因物質が含まれていることがあります。

海外では使用されない日本独自の建材

ちなみに、ドイツなどヨーロッパ諸国では塩ビクロスは使われていません
日本独自の建材と言えるため、世界的には珍しい存在です。

海外では使えないものがなぜが日本で普及するといったことはなぜか良くあるのです。

農薬であったり、化学物質であったり・・・。

10年以上も続く化学物質放出

塩ビクロスは使い始めてから約10年ほどで表面が劣化し、ボロボロになることがあります。
しかし、実はその間も可塑剤などの化学物質を室内に放出し続けているのです。

放出された化学物質は、空気中にガスとして拡散されるだけでなく、ホコリに付着して室内に蓄積されていきます。
これを吸い込むことで、知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまうリスクがあります。

長く健康に暮らすために

このようなリスクを防ぐためには、見た目や価格だけでなく、建材そのものの安全性に目を向けることが大切です。
これから家づくりやリフォームを考えている方は、ぜひ建材選びにもこだわってください。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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