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自然素材でも油断できない?シックハウス対策の落とし穴

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自然素材でも油断できない?シックハウス対策の落とし穴

最近、「自然素材を使った家」が人気を集めています。
「自然素材=安全」「体にやさしい」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にはそう単純ではありません。

2011年、石川県である医師が自宅を新築した際、家族全員がシックハウス症候群を発症してしまう事例が起きました。
この家では、家族全員が化学物質に敏感だったため、業者にシックハウス対策を依頼していたそうです。

ところが、残念なことに、対策を講じたにもかかわらず、家族全員が体調不良に。
このケースは、シックハウス問題に関する検討会でも取り上げられ、注目を集めました。

見た目は自然素材、接着剤には有害な成分が・・・

原因は、ホルムアルデヒドなど法律で室内濃度基準が定められているVOC(揮発性有機化合物)ではなく、
規制対象外の「代替化学物質」だったのです。

現在のシックハウスの主な原因は、かつて問題となったホルムアルデヒドやトルエンなどのVOCだけではありません。
それらの代わりに使われる溶剤や接着剤、可塑剤(かそざい)、難燃剤など、規制や対策が十分でない化学物質が原因となることが増えています。

たとえ「自然素材の家」であっても、接着剤や塗料に含まれるこれらの化学物質が健康に影響を与える可能性があります。
「自然素材だから安心」と思い込まず、使われている材料や化学成分をしっかり確認することが大切です。

家づくりやリフォームを検討されている方は、ぜひ「成分」や「素材の安全性」にまで目を向けてみてください。

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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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