室内の空気環境を改善したいというご相談の中で、「竹炭を置くと空気がきれいになりますか?」という質問をよくいただきます。
確かに、竹炭には化学物質や臭気を吸着する効果があります。しかし、その効果は置き方・使い方によって大きく変わるのです。
竹炭のメカニズム:吸着剤としての働き
竹炭は多孔質の構造を持ち、VOC(揮発性有機化合物)や臭い成分を吸着する作用があります。
シックハウスの原因物質のひとつであるホルムアルデヒドなども、一定程度は竹炭に吸着される可能性があります。
ですがその効果を発揮するには、空気中の有害物質が竹炭に「接触する」ことが前提となります。
ただ置くだけでは効果が出にくい理由
竹炭を床に置いただけの状態では、空気が竹炭に直接当たる割合はごくわずかです。
空気の流れは基本的に部屋全体を大きく循環しており、床面近くは空気の動きが鈍くなりがちです。
そのため、竹炭の持つ吸着効果を実感するには、次のような工夫が必要です:
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吸気口に竹炭を詰めたボックスを設置し、空気が通るようにする
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壁一面や床全面に竹炭を敷くなど、空気との接触面を増やす
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空気清浄機と組み合わせて空気の流れを制御する
空気環境対策は「設計」がカギ
現在では竹炭を使った空気清浄商品も多くありますが、真に効果を出すには「空気をどう動かすか」という空間設計の視点が欠かせません。
空気の質を高めるには、素材選びだけでなく、使い方と環境への理解が大切です。
竹炭はあくまで補助的な対策のひとつ。
根本的なシックハウス対策をお考えの方は、ぜひ専門家の意見を取り入れてみてください。
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