室内の空気が気になるとき、まず思い浮かぶ対策のひとつが「空気清浄機」です。
しかし、「本当に効果があるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ホコリ除去には効果的
空気清浄機は空気を吸い込み、内部のフィルターを通して微細なホコリや粒子を除去します。
このとき、ホコリに付着している化学物質も一緒に取り除かれるため、間接的に空気中の化学物質も減らす効果が期待できます。
この効果は信頼できるものですが、問題は**「化学物質そのもの」に対する効果**です。
化学物質は吸っても除去できるとは限らない
もし室内に高濃度の化学物質（例：ホルムアルデヒド、トルエンなど）が存在している場合、
通常のフィルターではそのまま吸い込んで吹き出してしまうケースもあります。
つまり、「空気を動かしているだけ」になっている可能性もあるのです。
活性炭フィルターの有効性
化学物質の除去を期待する場合は、活性炭フィルター付きの空気清浄機を選びましょう。
活性炭はVOC（揮発性有機化合物）などを吸着する能力が高く、設計によっては空気中の有害物質を効率的に除去できます。
ただし、活性炭には「吸着容量」があるため、使い続けていると効果が低下します。
定期的なフィルター交換を忘れずに行うことが大切です。
空気清浄機は“補助的な手段”
空気清浄機はとても便利なツールですが、それだけでシックハウスを完全に防げるわけではありません。
特に、汚染源が室内にある場合（接着剤・新しい家具・防蟻剤など）、まずは原因を突き止めて根本から対策することが優先です。
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