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「香害」とは?シックハウスと並ぶ空気の健康リスクとは 空気と化学物質の最新事情

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

香害とは?シックハウスと並ぶ空気の健康リスクとは 空気と化学物質の最新事情

私たちの暮らす空間には、目に見えない化学物質が多く存在しています。

その中でも、化学物質に敏感に反応してしまう「化学物質過敏症」の方は、人口の数%から最大で10%程度にのぼるとも言われています。

これまで、その主な原因としては「新築住宅」や「リフォーム直後」の空気環境が注目されてきました。

しかし近年、もうひとつの新たな要因として「香害(こうがい)」が深刻化しています。


■ 香害とは?

香害とは、柔軟剤や芳香剤などに含まれる人工香料(合成香料)を長期間・日常的に浴びることで、化学物質過敏症の症状を引き起こす現象です。

特に、洗濯後の衣類や空間用スプレーに含まれる香料が、微量ながらも空気中に揮発し、敏感な方にとっては大きな負荷となることがあります。


■ 慢性化し化学物質過敏症を発症するリスク

また、新築やリフォームをきっかけに、初期型シックハウスの症状から慢性的な化学物質過敏症へと移行してしまうケースも依然として多く見られます。

空気中の化学物質は、揮発性有機化合物(VOC)として目に見えない形で存在し、それらが複合的に影響を及ぼすのが現在の室内環境です。

それと同じように匂いがきっかけで化学物質過敏症を発症することが増えています。

匂いは大脳辺縁系を直接刺激します。火山の硫黄ガスの匂いや動物の尿の匂いなど、本能的に体が危険を察知して覚醒されるようなことはアロマテラピーなどでよく知られています。

自分にとって不快な匂いが繰り返されることは、心身に多大なストレスを与えます。これが繰り返すことで化学物質過敏症を発症してしまうことがあるのです。


■ 空気に意識を向けることから

空気は目に見えませんが、私たちの体は確実に反応しています。

「なんとなく体調がすぐれない」「香りに敏感になった」などの違和感がある場合は、空気中の化学物質を疑ってみることも必要です。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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