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シックハウス対策は空気の「見える化」から|124種類の化学物質を測定する「エアみる法」とは?

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

室内の空気、見えない[化学物質]が潜んでいるかも?

新築住宅やリフォーム直後の住まいでは、「なんだか空気が違う」「匂いが気になる」と感じる方も少なくありません。ですが、空気中の化学物質や揮発性有機化合物(VOC)は目に見えないため、自分で把握することは困難です。

空気環境改善研究所では、124種類以上の化学物質を測定できる空気測定法――**「エアみる法」**を用いて、室内空気の“見える化”を実施しています。


「エアみる法」とは? 124種類を24時間かけてじっくり測定

「エアみる法」は、パッシブサンプラーという測定機器を室内に24時間吊るすだけで、空気中の化学物質を吸着剤に取り込みます。その後、質量分析によって成分を分析。下記のような状況で特に力を発揮します:

  • 新築やリフォーム直後

  • 家具や内装材を新調したタイミング

  • アレルギーや体調不良の原因が不明なとき

この方法では、常時存在している化学物質を把握するのに非常に適しており、揮発が続く室内汚染源(建材や接着剤など)の特定に役立ちます。


知っておきたい:測定が難しい“匂い”もある?

一方で、すべての空気成分が測定できるわけではありません。たとえば、

  • タバコ臭

  • 柔軟剤などの人工香料(香害)

  • 生ごみ・汚水・汚物臭などの生活臭

  • ニンニクや魚などの食品の匂い

といった「一瞬だけ感じる匂い」や「生き物が発する匂い」は、揮発性が高く、空気中で分解されやすいため長時間の測定には向きません

「エアみる法」で把握できるのは、**室内に常時存在し続けている成分=“蓄積型の化学物質”**です。

つまり、香害などの突発的な匂いを正確に捉えるには、別のアプローチ(瞬間濃度測定や人的感知評価)が必要になるケースもあります。

👉 詳しくはこちらの記事も参考に:
「タバコ臭」や「香り」の空気測定はできるの?


健康な家づくりの第一歩は「空気の見直し」から

とくに注意すべきは、小さなお子様やアレルギー体質の方がいるご家庭。室内空気の質は、直接的に体調に影響します。

空気の中にどんな物質があるのか、それがどの程度の濃度なのかを知ることは、健康的な家づくりの第一歩です。


専門家による測定結果の解説付き

空気環境改善研究所では、エアみる法による測定後、専門スタッフが結果を丁寧に解説し、必要な対策についてアドバイスいたします。

「新築後に体調がすぐれない」「原因不明の不快感が続いている」など、空気に関するお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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