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シックハウスとTVOC濃度の関係 数値で見る室内空気の安全性とは?

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室内空気の汚れ具合を示す代表的な指標の一つに、「TVOC(総揮発性有機化合物)」という数値があります。

これは特定の化学物質ではなく、空気中に存在する揮発性有機化合物(VOC)の総量を表したものです。近年では、家庭用の簡易センサーでもこのTVOC濃度が表示される機種が多く出回っています。

このTVOCには、「暫定目標値」として 400 μg/m³(マイクログラム毎立方メートル) という値が示されています。これは過去の測定データを基に平均的な数値から導き出されたもので、汚染の程度を判断する目安となるものです。

ただし、ここで注意が必要なのは、この数値が健康被害の有無を判断するための基準ではないという点です。TVOC濃度が400を超えたからといって、すぐに健康に悪影響があるわけではありません。

また、簡易センサーの反応は非常に敏感で、水蒸気や温度、その他のVOCに反応して数値が変動することがあります。そのため、数値だけを見て過度に心配しないことが大切です。

もっとも大事なのは、「日々の数値の変化」を観察すること。「今は何かの化学物質が多く飛んでいるのかな」という感覚で、空気の傾向を知る手がかりとして活用しましょう。

しかし、もし一日を通してTVOCの数値が常に高い状態が続くようであれば注意が必要です。

そのような場合は、エアみる法などの精密空気測定を行い、実際にどのような物質が空気中に含まれているのかを分析することが大切です。

空気環境の状態を“成分レベルで見える化”することで、的確な判断と対策が可能になります。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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