室内空気の汚れ具合を示す代表的な指標の一つに、「TVOC(総揮発性有機化合物)」という数値があります。
これは特定の化学物質ではなく、空気中に存在する揮発性有機化合物(VOC)の総量を表したものです。近年では、家庭用の簡易センサーでもこのTVOC濃度が表示される機種が多く出回っています。
このTVOCには、「暫定目標値」として 400 μg/m³(マイクログラム毎立方メートル) という値が示されています。これは過去の測定データを基に平均的な数値から導き出されたもので、汚染の程度を判断する目安となるものです。
ただし、ここで注意が必要なのは、この数値が健康被害の有無を判断するための基準ではないという点です。TVOC濃度が400を超えたからといって、すぐに健康に悪影響があるわけではありません。
また、簡易センサーの反応は非常に敏感で、水蒸気や温度、その他のVOCに反応して数値が変動することがあります。そのため、数値だけを見て過度に心配しないことが大切です。
もっとも大事なのは、「日々の数値の変化」を観察すること。「今は何かの化学物質が多く飛んでいるのかな」という感覚で、空気の傾向を知る手がかりとして活用しましょう。
しかし、もし一日を通してTVOCの数値が常に高い状態が続くようであれば注意が必要です。
そのような場合は、エアみる法などの精密空気測定を行い、実際にどのような物質が空気中に含まれているのかを分析することが大切です。
空気環境の状態を“成分レベルで見える化”することで、的確な判断と対策が可能になります。
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