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シックハウス対策に必要な結露防止 高断熱住宅で増えるカビ被害

シックハウス 空環研 空気環境改善研究所 石坂 相談 空気の専門家

高断熱・高気密住宅なのにカビの問題が発生するのはなぜ?

結露は、住宅の構造劣化や健康被害の原因となる大きなトラブルのひとつです。近年増えている高断熱・高気密住宅では、外気と室内の温度差が大きく、湿気がこもりやすいため、結露が発生しやすくなっています。特に気密や換気計画に不備がある住宅では結露のトラブルが報告されています。

このような住宅環境では、結露によって壁面や窓まわりに水分がたまりやすく、放置するとカビが発生します。カビの胞子は空気中に広がりやすく、特に黒カビは壁やサッシに広がり、見た目だけでなく空気環境にも悪影響を及ぼします。

こうした状況は、シックハウス症候群のリスクを高める原因にもなります。カビの胞子や揮発性化学物質(VOC)と同様に、カビが発する微粒子も健康に影響を及ぼすとされています。

結露を防ぐための具体的な対策

  • 室内の湿度を50〜60%程度に保つ

  • 定期的に換気を行う(特に冬場の暖房時)

  • 除湿機や換気扇を活用して湿度をコントロール

  • 結露が発生したらすぐに拭き取る

こうした日々の工夫によって、室内の空気質を良好に保ち、カビの発生を防ぎ、健康的な住まいを維持することができます。

まとめ

結露対策は、見た目の美しさや構造保護だけでなく、シックハウス症候群の予防にも直結する大切な習慣です。高気密・高断熱の住まいこそ、空気の質に細やかな注意を払いましょう。


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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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