シックハウス対策と24時間換気:なぜ“切ってはいけない”のか?
現在の高断熱・高気密住宅では、24時間換気システムの設置が義務化されています。
この換気装置は「常に稼働させておく」ことが前提で、スイッチを切ることは推奨されていません。
■ 24時間換気の仕組みとは?
このシステムでは、1時間あたり約0.5回の換気回数が確保されています。
理論的には2時間で室内の空気がすべて入れ替わる計算になりますが、実際にはもっとゆっくりとした混合換気が起こります。
例えるなら、コップの牛乳に水を注ぎ続けるようなもの。
徐々に水と牛乳が混ざり合いながらあふれ出し、少しずつ透明になっていくイメージです。
■ CO₂の蓄積と健康リスク
換気を止めてしまうと、目に見えない問題が生じます。
それが、私たちが日常的に排出している二酸化炭素(CO₂)の蓄積です。
CO₂は無臭・無害に思われがちですが、一定濃度を超えると頭痛・集中力低下・眠気といった健康被害を引き起こすことが知られています。
特に気密性の高い住宅では、わずか数時間でCO₂濃度が急上昇することもあるため、換気の停止は非常にリスクが高いのです。
■ スイッチは常に「オン」が基本
「特に臭いもないし、空気は汚れていないだろう」と思って換気をオフにしてしまうのはNGです。
目に見えない空気の質の悪化は、シックハウス症候群や軽度の不調の原因になりかねません。
空気は常に入れ替わっているわけではなく、時間をかけて徐々に清浄化されていくという認識が大切です。
■ 換気の重要性を設計段階から考える
家づくりの際には、断熱や間取りだけでなく、空気の流れと換気の継続性までしっかりと考えることが求められます。
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CO₂センサーの導入
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給気・排気のバランス設計
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換気経路の明確化
これらが、健康的な室内空気環境を維持する鍵です。
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