健康とは人によって定義が異なるため、健康に配慮した家作りでは、それぞれの健康状態に応じた建材選びが重要です。エコチル調査のデータを活用し、自然素材や室内環境の要因が健康に与える影響を考慮することで、より安全で快適な住環境を提供する方法を紹介します。
動画で内容をご覧になりたい方はこちらからどうぞ(5分の動画です)☞https://youtu.be/f4CR6Od_hWQ
建材選びは健康選び
あなたにとって健康とは一体何でしょうか。
実は健康の定義は人によって異なります。そのため、「自然素材を使ったら健康だ」と一概に言えるわけではありません。
健康を考えた家作りを行うには、個々の健康状態やニーズに応じた建材選びが重要です。これは特にアレルギー症状や肌の敏感な人にとって重要なポイントとなります。
エコチル調査の概要と意義
健康と建材選びの関係を理解するために、エコチル調査のデータが非常に役立ちます。エコチル調査は2010年度にスタートした大規模な国家プロジェクトで、子供が母親のお腹の中にいる時から15歳までの健康状態と環境要因の関連を調査しています。この調査では、病気や疾患と生活環境の化学物質汚染などの要因との関係を統計学的に分析し、健康リスクを明らかにすることを目的としています。
複合フローリング材と殺虫剤使用で肌荒れリスク1.5倍増加!
エコチル調査の最新情報によると、室内環境要因が小児湿疹の発症リスクに影響を与えることが分かりました。例えば、複合フローリング材や殺虫剤の使用頻度が高い家庭では、一歳半時点での肌荒れや湿疹のリスクが1.2から1.5倍に増加することが確認されています。また、ガス暖房の使用も同様のリスクをもたらすことが分かっています。
こうしたデータを活用し、建材選びにおいても自然素材の良さだけでなく、使用頻度や環境要因を考慮することが重要です。お子様にアレルギー症状がある場合、こういったデータをもとに適切な建材を選ぶことで、健康リスクを減少させることができます。
健康な家づくりで最も大事なシロアリ対策
健康的な家作りを実現するためには、防蟻処理が非常に重要です。特にシロアリ対策には慎重な選択が求められます。防蟻処理にはホウ酸を使用することが推奨されます。ホウ酸はシロアリ対策に有効であり、安全性が高いです。
一方で、床下に農薬を散布することは避けるべきです。農薬は室内空気中に残留し、長期間にわたり健康に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、ネオニコチノイド系の農薬は毒性が低いとされていますが、動物実験では悪影響が確認されています。特にお子様がいる家庭やアレルギー症状がある方がいる場合には、農薬の使用を避けることが望ましいです。
シロアリ対策にはホウ酸を用いることで、シロアリの侵入を防ぎつつ、家族の健康を守ることができます。ホウ酸は安全性が高いため、お子様がいる家庭やアレルギー症状がある方がいる場合には特におすすめです。
さらに、健康的な住環境を維持するためには、日常的な換気や清掃、化学物質の使用を最小限に抑えることも重要です。これにより、室内の空気質を改善し、家族全員が快適に過ごせる住環境を提供することができます。
まとめ
健康的な家作りを実現するためには、自然素材の選び方や室内環境要因に注意を払うことが重要です。ホウ酸を使用した防蟻処理や農薬の使用を避けることで、より健康的な住環境を提供できます。皆さんもぜひ、自分や家族の健康を考えた家作りを実践してみてください。
LINE公式アカウント
空気に関する最新情報やお知らせを定期的に受け取りたい方は、ぜひLINE公式アカウントに登録してください。代表理事石坂直通のLINEです。空気に関する相談も受け付けております。気軽に登録して、ご利用ください。
https://line.me/R/ti/p/@153awirs