つぶやき

シックハウスは過去の問題ではなく今も続いています

「シックハウス症候群は昔の問題」と思われがちですが、実は今も室内空気に関する相談は続いています。令和の住まいでは、形を変えた空気の問題が起きている可能性があり、あらためて空気環境を見直すことが大切です。

こんな思い込みに注意

  • シックハウスは昔の話で、今はもう問題ないと思っている
  • 新しい住宅だから空気の問題は起きにくいと感じている
  • 匂いが気にならないので安心だと思っている

シックハウスは過去の問題ではありません

「シックハウス症候群は昔の問題ですよね」そう言われることはよくあります。

たしかに過去には大きく取り上げられ、化学物質の規制も進みました。そのため、もう終わった問題のように感じられていることも多いんですね。

ただ、実際には今でも室内空気に関するご相談はあります。形は変わっていても、住まいの空気に関する課題そのものがなくなったわけではありません。

規制された後に、別の問題が起きています

過去に規制された化学物質の代わりに、別の代替物質が使われるようになっています。その影響については、まだ十分に分かっていないものもあります。

つまり、以前の問題がなくなったというよりも、新しい形の課題が生まれているという見方が必要です。見えにくいからこそ、慎重に考えていく必要があります。

「規制されたから安心」と考えてしまうと、新たな室内空気の変化を見逃してしまうことがあります。過去と同じ問題ではなくても、今の住まいには今の注意点があります。

高気密住宅では空気の流れがより重要です

現在の住宅は、以前に比べて気密性が高くなっています。これは快適性や省エネの面では大きなメリットがありますが、一方で室内に化学物質がこもりやすくなるという背景もあります。

高気密住宅そのものが悪いということではありません。大切なのは、空気の流れをどう考えるかです。換気がしっかり機能しているか、給気と排気のバランスが取れているかを見直すことが重要になります。

確認したいポイント

  • 24時間換気システムが正常に動いているか
  • 給気口が閉じていないか、汚れていないか
  • 室内の空気がこもりやすい場所がないか

可塑剤のような長期的な影響もあります

長年住んでいく中で、徐々に影響が出てくるような化学物質もあります。例えば、可塑剤のようなものです。

可塑剤は建材や生活用品にも使われることがありますが、長期的な室内環境への影響については、まだ明らかになっていない部分も多いんです。

すぐに症状として現れないからこそ、気づきにくいという特徴があります。だからこそ、短期的な変化だけでなく、長い目で住環境を見ていくことが大切です。

昔の問題ではなく、今の問題として考える

「昔の問題だった」と思ってしまうと、今の空気環境の変化を見逃してしまいます。令和の今は、形を変えた空気汚染の問題がある。その前提で、空気の問題を捉えていくことが大切です。

換気や建材、生活用品も含めて、今の住まいの空気を見直していく必要があります。目に見えないからこそ、日常の中で意識して整えていくことが重要です。

体調不良にはさまざまな要因が関係する可能性があります。住環境だけに原因を限定せず、必要に応じて専門家への相談もご検討ください。

まとめ

シックハウス症候群は、決して過去だけの問題ではありません。化学物質の規制が進んだ今でも、代替物質や高気密住宅による新たな課題が存在しています。

「昔の話」と思わず、今の住まいの空気を見直していくこと。換気、建材、生活用品まで含めて考えることが、令和時代の室内空気対策につながります。

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  • この記事を書いた人

空環研_石坂

空気環境改善研究所代表理事 石坂閣啓(イシザカタカヒロ) 三浦工業株式会社入社後、三浦環境科学研究所に配属 その後愛媛大学に出向、大学院農学研究科の環境産業科学研究室の助教を経て独立。 室内中の124種類以上の化学物質が検出可能な「エアみる」を使った空気測定を使って令和のシックハウス対策に取り組む 専門:室内空気中の化学物質汚染

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